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オレたち花のバブル組

オレたち花のバブル組
池井戸 潤
416326700X

銀行員・半沢が、巨額損失を抱えた老舗ホテルの再建を担当させられた。
金融庁の検査が迫る中、その前に食えない前担当者・旧閥意識の強い役員、果ては担当ホテルでもクーデターもどきが企てられるなどの障害が立ちふさがる。
かたや出向中の同期・近藤の会社には粉飾決算疑惑、非協力的な社長と部下がいて。やがてその件も絡んでくる。

上司や金融庁の検査官相手にもスジを通して立ち回り、ピンチを打開していく展開は痛快で胸をすく。
全てが上手くいくわけでなく、サラリーマンの悲哀も感じる終わり方がなんともいえず。

この話は二派閥のようだが、気がつけば各都銀の前身がさっぱりわからなくなってる。10年前はどんなだっけなあ。

アカペラ

アカペラ
山本 文緒
4103080116

3編収録の中編集。
いずれも表向き家族を題材にした、柔らかい話に見えるのだがなかなか暗いな。3話とも切羽詰まった状況設定のせいかも。
特に1話目は、展開と文章の綴り方からして病んでる印象さえ受ける。
それゆえ2話での人のつながりや優しさにはゆるんだ。
3話もしんどい話だが、オチはこうだったか。

東京島

東京島
桐野 夏生
4104667021

男大勢の中に女ひとりの無人島でのサバイバル生活の極限状態を描いた話。
清子の図太さや、力関係を見比べて寝返ったりやらの行動力、女性ならではのバイタリティ
目に見える部分は弱いながらもこういう奴が案外生命力があると感じさせる部分
過去から逃げながらも、状況の変化での立場の違いなど、人間の本性がむき出しになる描写は面白かった。
この人の作品の割には物足りないかも。
緊迫状況の割に話が散漫な印象も受けた。
「その後」の話もちょっと脱力。
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ラブコメ今昔

ラブコメ今昔
有川 浩
404873850X

自衛隊もののラブコメ短編集。
職場結婚や格差カップル、上司の娘との恋など、普通の職場でも共感できそうな状況ながら、自衛隊特有の命がけのシリアスな部分を割と強調しているように見えた。
行動的でで強気、大人しいながらしっかり者など、相変わらず女性優位なカップルの話が多くちょっとマンネリも感じた。
最初と最後に出てくるカップルには、そう言う感じがしなかったのでやられた
女の嫌な部分を描く部分はやっぱ面白いなあ。

図書館戦争のアニメも見ていたが、1クールで3冊分だけあってかなり端折ってたなあ。
原作知らない人楽しめたのかなと思ってもみたり。
その後番組の西洋骨董洋菓子店は原作を知らないので、ドラマとずいぶん違う印象を受けた。
飛ばしてて結構面白かった、あのパティシエはゲイの設定だったのかとか。

金色のゆりかご

金色のゆりかご
佐川光晴
4334926126

療養中の研修医が、コンビニでバイト中、客の妊婦が店で倒れたところから・・・という話。
主人公が先輩医師や周囲の人たちとふれあう中で回復し、医師として成長していく的な部分はほんわかしててよかった。その妊婦(女子高生)との淡い恋愛ものとしても読める。
後半は、国際養子縁組の闇の部分についての説明が延々と続く。
この手の人権の部分で、日本の法が不備で中国より対処がなってないというのは意外だった。
(児童ポルノ的なものが野放し程度の認識だったので)
件の女子高生は出来過ぎだよなとは思う。。

忍びの国

忍びの国
和田 竜
4103068817


内部で小競り合いの中、織田信雄の軍勢が伊賀の忍者の里を攻めてくる、という設定。
伊賀忍者はハットリ君なイメージしか無い(え!?)のですが、アクションシーンは目に浮かぶ感じ。
同じ国でも出し抜くことはあれど連帯感ゼロ、金が絡むと目の色変わる伊賀忍者。主役はただ嫁さんに認められたいだけ。
かたや織田方も家臣の心中はバラバラで、信雄は父親コンプレックスでなめられてる、というベタベタしてない設定がポイントなのかな。
軽く読める話だった。

評判のいい前作はどうなんだろう。今回珍しく直木賞候補は一冊も読んでないや。

さよなら渓谷

さよなら渓谷
吉田 修一
4104628042


「悪人」をライトにした印象。あれには及ばないが結構面白かった。
発端となる出来事の善悪がはっきりしている状況で、きれいごとでは無い人間の性のようなものが浮き彫りにされる。その分考えさせられる。
復讐手段をはじめ、女性の描き方が男性視点過ぎるのは気になったが、自罰的に赦しを乞いながら生きる心境、「幸せ」の基準が歪んでるように見えるところはどこかリアルでもあり痛かった。

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